犬の体にしこりがある場合は、乳腺腫瘍や悪性腫瘍、皮膚腫瘍などが考えられます。
良性腫瘍の皮膚腫瘍には、腺腫、脂肪腫、上皮腫が、悪性腫瘍(がん)には肥満細胞腫、扁平上皮がん、腺がん、肛門周囲腺腫などがあります。
腫瘍は高齢犬に発生しやすいので、お腹や足にしこりがないか、口のなかに潰瘍がないかなどを定期的に愛犬の身体をチェックするよう心がけましょう。
なお、お腹や骨、脳などの腫瘍は発見が難しいため、定期的に診察を受ることをおすすめします。
肥満細胞腫・皮膚腫瘍・乳腺腫瘍(メスに多い)
犬の体温(平熱)は、小型犬38.6〜39.2℃、大型犬37.5〜38.6℃です。
熱射病・感染症・消化器系の病気・心臓病・腎臓病・脳の異常・外傷による炎症・中毒や食中毒
犬の「吐く」という行為は「吐き出し」と「嘔吐」に分けられます。
吐き出しの場合は消化されていないものを吐いている行為のことです。
吐き出しは食道などの消化器官に原因がある場合がほとんどです。また飲み込みが悪い「嚥下困難」という症状である場合もあります。
消化されたものを吐く場合には、嘔吐と呼ばれます。嘔吐は胃腸に原因があることがほとんどですが、腎臓や肝臓など他の臓器に病気を抱えているおそれも考えられます。
他にもフィラリア、腹部腫瘍、悪性リンパ腫、糖尿病性ケトアドーシスなどの病気であるおそれがあるとされています。
胃捻転・胃拡張・フィラリア症・食道狭窄・巨大食道症・パルポウイルス感染症・犬回虫症・子宮蓄膿症
腸閉塞・急性胃炎・タマネギ中毒・イヌ伝染性肝炎・殺虫剤、農薬など様々な中毒
目やには目の粘膜に炎症が起き、粘り気のある物質が涙に混ざることで目の周りに付着します。
流涙症にかかると涙が止まらなくなる場合があります。
目やにや涙以外にも、愛犬の目が腫れていないか、白っぽくなっていないか、傷がないか、左右の目に違いがないか、普段からチェックして下さい。
眼瞼内反、眼瞼外反症による結膜炎や角膜炎・外傷による角膜炎若会性白内障・老齢性白内障・流涙症
口腔口臭といって、食べ物が歯の隙間や舌の表面、食道などに吸着し、これが時間の経過とともに腐敗臭となります。腸管から血液に吸収されたメチルメルカプタンという腐敗臭が肺の呼気として出てくる臭いです。
この口の中の腐敗臭と腸内の腐敗臭が混じりあって口臭が発生します。
口内炎・歯周病・副鼻腔炎・歯根膿瘍・溶血性貧血・肝臓疾患・胃炎・胃潰瘍・腎不全による尿毒症・口唇炎
黒い耳垢がたまっていたり、皮膚が赤くなっていたら耳の病気です。すぐに診察を受けましょう。
外耳炎・中耳炎・内耳炎・耳の血腫・特発性前庭疾患
妊娠の疑いがある場合は獣医師にご相談下さい。
偽妊娠は妊娠していないのに乳腺が腫脹、活発化し、お乳が出始めたりします。この場合は、治療をしなくても治ることが多いですが一度獣医師にご相談下さい。
乳腺が熱をもったり、張れたり、乳汁が排泄されたり、痛みにより触れられるのを嫌がるなどの症状が現れた場合は乳腺炎の症状なので、診察を受けましょう。
妊娠・偽妊娠・乳腺炎・乳腺腫瘍・エストロゲン分泌性睾丸腫瘍
肥満、食べすぎ、便秘などでおなかが膨らんできますが、急激にお腹が膨れて他の症状(消化器や呼吸器等他)を伴う場合は早めに診察を受けましょう。
尿路閉塞・胃捻転・腸閉塞・フィラリア症・クッシング症候群・寄生虫症
季節の変わり目に毛(被毛)が抜ける生理的な脱毛があります。これは病気ではありません。
病気が原因の脱毛は、全身の毛または一部の毛が薄くなってきますが、この他に皮膚のかゆみや赤み、色素沈着(黒ずみ)等を伴うことがあります。お早めに獣医師にご相談下さい。
疥癬症(かいせんしょう)・ノミアレルギー・甲状腺機能低下症・クッシング症候群・細菌性皮膚疾患
皮膚の腫瘍・リンパ腫・リンパ腺炎・真菌症・アトピー性皮膚炎・寄生虫症・膿皮症
下痢は、ストレスや食べ物などが原因で引き起こされる場合もあれば、ウイルス感染や寄生虫感染による病気によって引き起こされる場合もあります。
抵抗力のない子犬や老犬の場合は、生命に関わることも多いので獣医師にご相談下さい。
パルボウイルス感染症・直腸のポリープや腫瘍・出血性胃腸炎・腸内寄生虫
誤って異物を食べてしまったり、肛門や膣、子宮などの炎症などが考えられます。
去勢をしていないオスの場合は、前立腺が大きくなっていたりして、痛くてウンチが出せず我慢をしているのかもしれません。犬が高齢になると運動量が低下する為、腸の運動力も低下し便秘になる事もあります。
腸閉塞・腸管の腫瘍・重い感染症
オス…前立腺炎、前立腺腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニア
血便が出る場合は肝臓病などの重い病気の可能性があります。
内寄生虫・パルボウイルス感染症・中毒・血液凝固障害・出血性大腸炎・肛門周囲炎
鉤虫、鞭虫ジアルジアなどの寄生虫・大腸のがん・大腸炎
便のサンプルを持って当院へお越し下さい。
犬条虫症・犬回虫症・鉤虫症・鞭虫症
膀胱炎・エストロゲン欠乏、オス犬…前立腺肥大・前立腺炎・痴呆症
尿路閉塞・尿路結石症・前立腺肥大・急性腎不全・尿崩症・膀胱炎・尿道炎・前立腺炎・前立腺膿瘍
腎盂炎・タマネギ中毒・溶血性貧血・殺鼠剤中毒・薬物中毒・腎盂腎炎・子宮蓄膿症
オス…膀胱炎・陰茎の腫瘍・尿路結石症
メス…子宮蓄膿症
※
生後7〜8ヶ月であれば生理(出血は10日前後で終わる。4週以上続くときは、卵巣機能異常の可能性
水のような鼻水で血や膿が混ざってない場合は数日経過を見て下さい。
副鼻腔炎・鼻の腫瘍・異物や歯の疾患・感染症疾患・犬ジステンバー感染症
副鼻腔炎・血小板減少症
気管虚脱・風邪・フィラリア症・心不全・先天性心臓病・肺水腫・慢性気管支炎
異物の誤食・フィラリア症・心臓病・気胸・横隔膜ヘルニア・気管虚脱
気管虚脱・副鼻腔炎
慢性の消化器系疾患・糖尿病・クッシング症候群・甲状腺機能低下症
急性胃炎や胃潰瘍・誤食の異物による胃穿孔・胃拡張・胃捻転
糖尿病・甲状腺機能亢進症・クッシング症候群・腎不全・尿崩症・子宮蓄膿症
痴呆症・膝蓋骨脱臼・骨肉腫・四肢の腫瘍・フィラリア症・僧帽弁閉鎖不全症・変形性脊椎症の間接疾患
骨折・股関節脱臼・前十字靱帯断裂・椎間板ヘルニア・股関節形成不全
骨や脊椎の疾患(椎間板ヘルニア)老化・白内障・(階段の上に犬にとって何かストレスになるものがある)
脳腫瘍・白内障・角膜疾患やブドウ膜炎・緑内障・網膜萎縮や網膜剥離・眼内出血
条虫症・肛門または直腸内の腫瘍・肛門周囲腺腫・肛門周囲炎・皮膚炎・脱肛
日射病・熱中症・心臓病(特にほかに症状がない場合、精神的なストレスの場合があります、散歩コースを変えたりほめたりして散歩好きにさせてください)
食欲があれば、病気でなくても寝ていることが多い場合があります、元気であれば様子を見てみましょう。
腰、脊椎疾患・老化・甲状腺機能低下症・心臓疾患・腫瘍・胃腸疾患・膵炎・肝疾患・腎盂腎炎・腎不全
糖尿病・子宮蓄膿症
胃炎・中毒
感電・やけど・出血・骨折
脳腫瘍・原発性のてんかん発作・心臓発作・日射病・熱中症
高齢犬ですと体に異常がある場合がありますので獣医師に相談して下さい。
痴呆症チャイムなどの無駄吠えは、しつけでなおしましょう。(警戒ストレス)
犬と十分に遊んであげていない場合はストレスによる行動かもしれません。犬と遊ぶ時間をもっと作りましょう。
老化・痴呆症・脳腫瘍・水頭症
乳腺腫瘍は悪性の乳癌であることがほとんどなので、乳腺に少しでも小さなしこりを見つけたら早めに獣医師にご相談下さい。子宮癌(子宮の腫瘍)の場合は、おりものやお腹のしこりに気がついたらすぐに診察を受けましょう。
黄色脂肪症・膣の腫瘍・乳腺腫瘍・クリプトコッカス症・子宮癌
猫の体温(平熱)は、37.5〜38.5℃です。熱は猫のワキの下や額に手をあてると感触でわかります。
ウイルス性呼吸器感染症・伝染性腹膜炎・寄生虫症・中毒・咽頭炎・気管支炎・リンパ腫・肺炎・猫エイズ・熱中症
小動物(ネズミや小鳥など)を羽毛や毛ごと食べた時に食道に、入った物をそのまま吐く場合があります。
また、毛づくろいで飲み込んでしまった毛がボール状になって毛玉を吐き出す場合もあります。
これらは猫にとってはごく正常な生理現象ですが、よだれが出てたり、下痢を起こしているようでしたら診察を受けて下さい。胃や腸が重度の炎症をおこしていたり、食中毒の可能性があります。
食べすぎ・毛球症・感染症腸炎・内部寄生虫・尿毒症・中毒・リンパ腫・消化器の病気・
巨大食道症
胃腸炎・腸閉塞・肝臓、すい臓の病気・糖尿病・甲状腺機能亢進症
猫の目はとてもデリケートです。目やにをつけたままにしておくと、涙やけ(茶褐色になり目の周囲の毛が固まり皮膚がただれる)が起こります。またその部分は細菌が溜まりやすくるので、目やにや涙が出ていたら綿棒などで優しく拭いてあげましょう。心配な方は獣医師にご相談下さい。
角膜炎・結膜炎・涙腺炎・まぶたの皮膚病